腹腔鏡による筋腫手術の過程
手術前は不安だらけで、よく経験者のブログをよみあさっていました。
私の経験も参考になれば。
筋層内5cmと2cmの筋腫を腹腔鏡で取り除くよ~
傷跡 (術後1日目~4日目まで)
手術前日
いろいろな最終説明がされる程度です。
執刀医、麻酔科、薬剤師、看護師からそれぞれ明日の流れなどの説明。
手術当日
あさ看護師が迎えに来て家族と一緒に手術室へむかいます。
朝一番の手術だったので、10人くらい手術待ちをしていました。
「こんなに手術する仲間がいる!!」とちょっと安心。
が、オペ室に入ると、その異様な雰囲気に途端に怖くなって泣きそうになりました。
手術台に寝て、血圧やらなんやら準備している5分ぐらいは意識あります。
「麻酔しますよ~。腕が痛くなるからね~」
と言われた20秒後(体感)くらいにはもう意識がなかったです。
麻酔が切れてから
あさ9時からの手術で、ベッドに戻ってきたのは12時頃だったみたいです。
所要時間3時間程度。
意識が戻ってから、尿管カテーテルが気持ち悪くて、
しきりにトイレ行きたい!トイレに行きたい!!!!!と言っていた。
どうもカテーテルが尿意を感じるセンサーを常に刺激するため、ずっと残尿感みたいな気持ち悪さを感じるみたい。
その気持ち悪さも夕方くらいには収まりました。
術後はも~~~寝がえりうつのさえ無理でした。
携帯電話をもつのさえ重くかんじて無理。
とにかく仰向けで24時間じっとしていました。
足には血栓防止のマッサージ器をつけたまま過ごします。
夜中38度まで熱が上がりましたが、悪寒がするほどのものではない。
熱よりもお腹のほうが痛い。
術後2日目
まだ全然動けそうにありません!!!
特にベッドから起きる→座る→立ち上る、という動作はものすごく腹筋を使うので痛い!!!
ですが看護師さんいわく、動いたほうが逆に楽になるとのことで、ガシガシ動かしてくるんです。もーやめて!傷に響く!!!!!
自力で歩いてみたものの、5mほどをよちよち歩きで進むしか無理。
トイレにいっても、大便を押し出すのにかなーり響くので、力がはいらない。
とにかくちょっとでもお腹に入ろうものなら、痛い。
市販の整腸剤を持参したほうがおすすめ。(術前に申告してOKもらってます)
どうしてもでない時は下剤を出してくれますが、術後3、4日あたりから自分で毎食後飲めば楽でしたよ。
喉が乾燥していたので、咳払いをしたかったのですが、それがものすごく響いてしまい、談話ルームから自力で部屋にかえってこれずパニックで、息をすればするほど傷に響いて泣き叫んでました。車いすで救出してもらい、痛み止めの点滴をしてもらう。
なんか経験者の方のブログと違う。。。
腹腔鏡って「体に負担が少なくて、次の日から普通に過ごせる」
みたいな印象だったんですが。。
私の場合、手術2日目はかなりしんどくて、そんな無理して動かずもっと安静にしていたほうが治りが早かったんじゃ。。と感じる。
全身麻酔の影響らしく、あばら周辺や背中がずっと痛い。
術後3日目
2日目よりは歩けるようになりました。でもやっぱりまだヨチヨチ歩き。
実家から杖をもってきてもらってようやくゆ~~~~~くり歩ける程度。
昨日の咳払いで激痛だった右腹が特に響く。
やっぱり昨日無理したせいじゃね、、、?
「咳をする・鼻をかむ」ことができない。とっても響く。
術後4日目
だいぶましになりました。
ベッドから出入りする動作がとても痛くて、
夜中に何度も目が覚めていましたが、この日は朝までぐっすり寝れました。
先日まで横向きで寝るのが辛かったのも、この日はできるように。
歩行も杖が要らない程度にゆっくりと歩けるように。
咳・鼻をかむのはまだできない。
術後5日目(退院前日)
ガーゼをとって簡易テープのみになりました。
これを自然にはがれるまで一か月貼り付けたままにします。
体調のほうは、ようやく鼻をかめるようになりました。
歩くのもひびかず歩けます。
術後5目でちょうど生理がきました。
ちょい早めだけど予定通りきて問題もなさそう。
術前は量が多く、ふくらはぎがのムクミがものすごくつらく、めまいや痛みが強く寝込むほど。
今回入院中にきたこともあってなのか、劇的に変わった!という実感は特になし。
また今後の変化は報告します。
追記
痛みに弱い人や神経質な人は絶対個室をすすめる!
私は物音があると寝れない上に気を遣いすぎる性分なので、耳栓をばっちり用意していましたが、、、。
同室のおばはんのいびきが、耳栓の力及ばぬの如し。
普通(?)のいびきでなく睡眠時無呼吸症候群ばりの、大爆音。
息が止まったかと思ったら、突然「ふんがぁぁ!!!」とやってくるので、次いつくるんやろとドキドキ。
術後の傷に響きまくりで、しんどいのいに寝れないし、
冗談抜きでクソババのせいで術後の回復に差しさわりがありました!!!
家族に泣きながら、つらくて痛いのにいびきのせいで寝れないよぉぉぉぉ!!!
と訴えるもんだから、面白いけど可哀そうだし、家族も困っていました。
同室の他の人も爆音が始まるとゴソゴソしていたので絶対みんな寝れてないはず。
あいにく個室があいてなかったのですが、病院によっては個室の空き状況など先に押さえらるならそうしたほうがいいですよ。
執刀医について
執刀医は明らかわたしより年下か、多く見積もっても同じ年くらいの美人女医さんでした。
優しくて私の不安にも丁寧に対応してくれ、それはとてもよっかったのですが、
腹腔鏡手術って開腹よりも難しいって聞いてたので、
そんな若いかわい子ちゃんで大丈夫??と不安。
だから術後の回復が遅いんじゃねぇの、、?とあらぬ疑いを掛ける。
熟練のじじいよりも若いほうが腕がいい事もあるけど、
自分が年くってから言えるようになったのは、
「やっぱりどうあがいても年上の経験には勝てない。」
そしてそれと同時に、
「若さ故の勢いや行動力、新しい視点にもかなわぬ。」
とも感じます。
なので、あらぬ疑いの結果はまだわかりません。
色々な産婦人科をいってみましたが、
名医で有名な医者はくそみたいな態度だったし、
わたしが手術を受けた大病院に関しては、同じ病歴の経験者のおばさまいわく、
「あなたの病院より、A病院のほうが親切で腕もいいと評判よ」と聞きました。
「ほかの病院で子宮とらなくてはいけないと言われたのに、A病院はとらないように手術するから大丈夫と言われたらしい」とのこと。
そんなよさげな情報を聞いてしまったらA病院で手術受けたい。
実際に問い合わせをしましたが、「すでに紹介状をかいてもらった病院で話を進めたほうがいい」などと流されましたね。
ネットや評判などに翻弄されて、ほんとに悩んだ日々でした。
ネットの体験談などは参考になったけれど、果たしてどこまでなのかわからない。
医者も大金もらってるくせに、たいした事いいやがらない!!!!!
と自暴自棄になりました。
私はほっといても死なない両性腫瘍だから、もっと重病・難病の方と比べたらへでもないのかも。
でも子供が欲しいと願っていたのに、「お前は不妊だ、自然妊娠は無理」といった医者には今でも憎しみがあります。
それに翻弄されてしまった自分も悪い。けど可能性がゼロでも患者を突き落とす発言ってど~なの?
その医者も、不妊治療で有名と言われている病院でしたよ。
まとめ
●病院選びは悩みすぎず、でもセカンドオピニオンは絶対きいたほうがいい。
●手術後は思った以上に痛い!でも1日ごとによくなるのを実感できた。
●自分の思ってる以上に弱るので、リラックスできるものを持参すると心身ともにすごく助かる。(次の記事で紹介しています)