35歳スキルなし、貯金なし、夢もなし、失恋して上京しちゃった話。
5年間大好きになれる人となかなか出会えず、やっとめぐりあえたと思ったら、
つきあいはじめから地方と東京の新幹線で3時間の遠距離恋愛。
見事にふられ、絶望を感じでいました。
高給取りの営業職を辞め、異業種に1から挑戦したいと見習い薄給料でも夢と希望をもって上京した彼。愛されキャラで、頼んでもいないのに周りの人が助け船を出してくれるような人望のある彼。
さぞや大都会生活を楽しんでいるんでしょう。
安月給でも夢と希望をもって何かに挑戦する姿がうらやましかった。
付き合っているとき、自分の仕事の愚痴をきいてもらったりもしていましたが、
振られたときに「愚痴ばかりいわず、自分と同じように頑張っている子がいい」などと言われた事がめちゃくちゃ悔しかった。
彼は自分よりも5歳年下で、きっと都会の可愛い子といくらでも出会いがあり、
新しい環境で楽しい生活をしている。
一方で、35歳になって地方での出会いは激減し、仕事も腰掛け事務OLの私。
マンネリ化した生活や、もうここまで好きになれた人も現れないだろうし、
ただ単調に年月が過ぎ去っていくだけ、歳をとるばかりで家と仕事の往復、という現実に漠然とした不安や焦燥感を感じました。
同じ街にいれば復縁まではいかなくても、気軽に会える友達として関係がもてるかもしれないのかなーと淡い期待もありましたが、なにより、
平凡に田舎でくすぶっている自分がみじめでしかたなかった。
彼に負けているようで、悔しかった。
でも、35歳で、女で、転職を何度もし、スキルもなければ貯金もたいしてない。
今更やりたいことなんてない。
結婚して、普通に契約社員くらいで共働きしながら家庭をもって子育てをしたい。
それが自分の平凡な望み。だからわざわざ東京なんぞにいく理由はこれひとつもないんです。
地元でお見合いでもするのが1番いい。
むしろ東京なんぞ金がない者がいった所で疲れるだけで楽しさなんて享受できないだろ。
半年くらい葛藤しながら悩みました。
周囲に「失恋して絶望的だ。環境をかえて上京でもしてみようかなー」といろいろな人にぼやいてました。すると、知り合いの会社の東京本社で人募集しているから話つけてあげる、といってくれたのです。
業界はIT関係で、ITにうとい私は正直嫌いな分野ですが、とりあえずWEBカメラで面接を2回して合格をもらいました。
わざわざ高い交通費を払って面接にいくほどのやりたい仕事や、強い意志があるわけではなかったので、
WEBカメラ面接は気軽にできてよかったのです。
受かってみて、気が変われば断っていい、と知り合いもゆってくれていたおかげです。
さて、内定をもらったからには本当に上京するのか本気で考えなければいけません。
たいして興味もなければ、むしろ嫌いな分野の仕事で、知り合いもいなければ、貯金もない、給料もカツカツな状況です。
それでも地方から1人で上京して環境を変えてみれば、この鬱蒼とした気持ちだけでもなんとかなるだろう、と腹をくくりました。
次回へ続く